パソコン活用研究PCマニアックの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)
mySQLのインストール
データベース構築の入門として、一番手軽そうなmySQLに取り組んでみましょう。
1 mySQLの入手
(1) mySQLの入手
mySQLは、以下のサイトからダウンロードできます。
http://www.mysql.com/
Windows版としては、以下のような名前のファイルがありますので最新版をGETしましょう。
mysql-3.23.35-gamma-win.zip
バイナリーファイルです。
mysql-3.23.25-gamma-win-src.zip
ソースファイルです。
mySQLのバージョン番号の後ろに、gamma と付いているのが正式リリース版で、何もついて
いないのが「安定リリース版」です。
一番新しいgammaをダウンロードすればいいと思います。
ちなみに、alphaは開発途中、 betaはバグ修正中のバージョンということになります。
また、mySQLの入門書の付録のCDにもたいがいmySQLが収録されていますので、
それを利用するのもいいでしょう。
(2) myODBCの入手
mySQLにもmyODBCという名前で、ODBCドライバーが用意されています。
他のアプリケーションからデータベースに接続するのなら(これが普通だと思いますが)、
myODBCもダウンロードしておきましょう。
http://www.mysql.com/downloads/api-myodbc.html
Windows用のものは、95/98/Me用と、NT/2000用に分かれていると思いますので、
必要な方をGETして下さい。
2 mySQLのインストール
(1) インストール
Zipファイルを解凍して、setup.exeを実行して下さい。
おじさんの場合は特に、何の問題もなくインストール完了しました。
インストール途中で、Destination Folder(インストール先フォルダー)を聞かれますが、
デフォルト(c:\mysql )でいいでしょう。
また、Setup TypeはTypicalを選択しておけばいいでしょう。
インストールが完了するとmysqlフォルダーの下に以下のようなフォルダーができているはずです。
mysql
-bench
-bin mySQLサーバーや各種コマンドファイルがあります。
-data
データベースフォルダ。データベースを作ると、ここにサブフォルダができます。
-mysql mySQLのユーザー認証用のデータベース (消去してはいけない)
-test 実験用のデータベース
-Docs
-example
-include 開発用ヘッダファイル
-lib 開発用ライブラリー
-scripts
-share エラーメッセージなどmySQLサーバーが使うファイル
(2) コマンドファイル
上述のbinディレクトリにある、コマンドファイルです。これから使うことになりますので覚えて
おきましょう。
mysqld-nt.exe |
Windows NT/2000用のmySQLサーバー |
mysqld.exe |
Windows95/98/Me用のmySQLサーバー |
mysql.exe |
mysqlコマンド。このコマンドファイルを起動して、テーブルの作成、データの追加、修正
などの作業を行います。 |
mysqladmin.exe |
コマンドライン版の管理コマンドファイル。新規データベースの作成、MySQLサーバー
の停止などを行います。 |
winmysqladmin.exe |
上記のGUI版です |
myisamchk.exe |
テーブル検査プログラム |
mysqlimport.exe |
load data infile のコマンドライン版 |
3 簡単なデータベース構築
細かいことは、後でおいおい勉強するとしてまず簡単なデータベースを作るところまでの
一連の操作をみてみましょう。
(1) MySQLサーバーの起動
まずは、MySQLサーバーの起動です。DOS窓等でコマンドラインで起動する場合は
以下のようにします。(以下の例はWindows 95/98/Meの場合です。NT/2000では、
mysqld-nt.exeを使います。)
--default-character-set=sjis というオプションは文字コードとしてシフトJISを使用するための
ものです。何もオプションを記述せずに起動すると、latin1の文字コードが選択されるようです。
C:\mysql\bin>mysqld --default-character-set=sjis
C:\mysql\bin> |
winmysqladmin.exeをダブルクリックして起動することもできます。
(2) 新規データベース作成
新規データベースの作成はmysqladmin
コマンドを使い、以下のように記述します。
mysqladmin create 新規データベース名
以下は、testというデータベースを新規作成した例です。(MySQLのインストールで「test」という
実験用データベースは、デフォルトで作成されていますので、あらためて作る必要はありません)
C:\mysql\bin>mysqladmin create test |
新規データベースを作成すると、\mysql\data フォルダの下に新規データベース名のフォルダが
できます。
(3) データベース構築
では、簡単なデータデースを作ってみましょう。
直接SQL文を打ち込んでデータベースを構築するには、mysqlコマンドを使います。
mysql データベース
で、データベースに接続して、そのデータベースの構築が可能になります。
test
というデータベース(先ほど作成しました)に接続して、データベースを構築する場合は、
mysql test
と記述して、mysqlコマンドを起動します。
起動すると、
mysql>
と表示されてSQL文の入力待ちになります。
C:\mysql\bin>mysql test
Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 2 to server version: 3.23.36-debug
Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the
buffer
mysql> |
SQL文は ; を最後につけます。
SQL文が長くて、1行に記述しきれない場合は、「Enter」キーで改行しながら、複数行の入力が
可能です。
「Enter」キーを押して改行すると、継続中であることを示す ->
が表示されますので、続けて
SQL文を記述します。
まずは、新規にテーブルを作成します。テーブルはデータベースの枠組です(Excelのセルのような
ものととりあえず考えてください)。
create table テーブル名
で新規のテーブルを作成します。
以下では、test というデータベースに programing というテーブルを新規作成しています。
( )内には、フィールド名と、そのフィールドの型を記述します。
以下では、articleというフィールドは int(3) 整数3ケタの型にし、
languageというフィールドは
char(15) 15文字の文字型にしました。
mysql> Create table programing (
-> article int(3) unsigned zerofill default '000'
not null,
-> language char(15) default '' not null,
-> primary key(article));
Query OK, 0 rows affected (0.27 sec)
mysql> |
show tables文、 show fields文により、データベース内にあるテーブルの一覧と、テーブルの構造を
表示することができます。
どんなテーブルができたか確認して見ましょう。
mysql> show tables;
+----------------+
| Tables_in_test |
+----------------+
| programing |
+----------------+
2 rows in set (0.11 sec)
mysql> show fields from programing;
+----------+--------------------------+------+-----+---------+-------+
| Field | Type | Null | Key | Default | Extra |
+----------+--------------------------+------+-----+---------+-------+
| article | int(3) unsigned zerofill | | PRI | 000 | |
| language | char(15) | | | | |
+----------+--------------------------+------+-----+---------+-------+
2 rows in set (0.11 sec)
|
では、実際にデータの入力をしてみます。
データの挿入はinsert文を使います。
mysql> insert into programing values
-> (1,'APL'),(2,'BASIC'),(3,'C'),(4,'DELFI'),(5,'FORTRAN'),(6,'COBOL');
Query OK, 6 rows affected (0.11 sec)
Records: 6 Duplicates: 0 Warnings: 0
|
これで、データが入力されましたので、今度はデータの検索をしてみましょう。
データの検索には select文を使います。
programing
に以下のようなデータが入力されているのが確認できますね。
最後に終了する場合は、\q を入力します。
mysql> select * from programing;
+---------+----------+
| article | language |
+---------+----------+
| 001 | APL |
| 002 | BASIC |
| 003 | C |
| 004 | DELFI |
| 005 | FORTRAN |
| 006 | COBOL |
+---------+----------+
6 rows in set (0.11 sec)
mysql> \q
Bye
c:\mysql\bin> |
各SQL文の詳細は別の機会に勉強してください。
これでとりあえず、簡単なデータベースの構築完了です
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